私たちのカラダは、生まれてから今まで過ごしてきた期間で表す年齢「暦年齢」とは異なる、「生物学的年齢」を持っているのをご存知でしょうか。
カラダに存在する遺伝子は日々、生活の中で傷つく→修復するというプロセスを繰り返しています。その修復の過程で、遺伝子の状態が変わり、使われ方も変化し、「老化負債」がカラダにたまっていきます。
この「老化負債」がどのくらい蓄積されているのか教えてくれる指標の一つに「DNAメチル化年齢」があります。
「老化負債」がたまるというと、不安になる方もいるかもしれません。しかし、これまでの研究によると、日々の食事や生活習慣で「老化負債」は「返済」できる可能性があることが明らかになっています。特に、今回ご紹介する例では、主要な栄養素がバランス良く適切に調整された「最適化栄養食(試験食)」を用いた臨床試験で「DNAメチル化年齢」が若返るなど、注目すべき結果が見られました。
今回ご紹介する臨床試験は、参加者の1日の食事(朝食、昼食、夕食、間食)を全て最適化栄養食(試験食)に置き換えるかたちで実施されました。4週間後、最適化栄養食(試験食)を継続して摂取したグループは、「DNAメチル化年齢」が2.1歳有意に若返ったことが確認できました。
今回は4週間の試験のため、単純に「最適化栄養食を食べればどんどん若返る」というような結果ではありませんが、最適化栄養食は、生物学的年齢にポジティブな影響を与える可能性が示されたと言えるでしょう。
他のグループはDNAメチル化年齢が老化する傾向が見られたのに対して、最適化栄養食を続けたグループだけは、DNAメチル化年齢が若返る傾向が見られました。
今回の臨床試験で変化が見られたのは、DNAメチル化年齢だけではありません。血糖コントロール、悪玉コレステロールの改善も同時に見られました。
これらの健康指標の改善は、複合的に作用しながら遺伝子へのダメージを軽減することが考えられます。結果として、老化負債の返済=若返りにもつながっていく可能性が示唆されたと言えるでしょう。
低炭水化物高脂質な食事を続けたグループがいちばん血糖コントロールが改善していますが、最適化栄養食を摂取したグループも、血糖コントロールがしっかり改善しています。
栄養バランスが整った食事は、LDLコレステロール改善にも好影響をもたらす可能性が明らかになりました。
最適化栄養食を続けると血圧にも変化が見られました。それは、一般的な食事に比べて食塩の量が適切に調整されていることが要因かもしれません。
「私たちのカラダは、毎日食べるものでできている」とよく言われますが、今回の研究結果では、最適化栄養食のさまざまな影響に驚かれたのではないでしょうか。これまでは「老化=仕方のないもの」とされていましたが、老化のメカニズムが明らかになるにつれて、「若返り※」へのさまざまな可能性も示されてきています。まずは日々の食事から、気軽に「若返り※習慣」を始めてみると良いかもしれません。
※DNAメチル化年齢の若返りのこと
【試験概要】
●試験参加者 BMI23kg/㎡以上30kg/㎡未満の男女(30-64歳)300名(男性150名、女性150名)
●介入内容 1日4食(朝食、昼食、夕食、間食)を4週間毎日喫食
●栄養設計
●評価項目 末梢血中のDNAメチル化年齢、BMI、血圧、LDLコレステロール、持続血糖測定器を用いた血糖変動 等
●日本農芸化学会2025年大会にて発表
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