「人生100年時代」と言われる昨今。年齢を重ねても趣味や旅行を楽しみ、イキイキと過ごす方が増えています。
何歳になっても自分らしく毎日を楽しむには、適度な運動や、食事でバランス良く栄養をとることが大切です。しかし、加齢に伴って食事の量が減ると、必要な栄養が不足気味になり、「歩く速度が落ちた」 「何をするのもおっくう」などの理由で家にこもりがちになるなど、心身が弱っていく悪循環を招くこともあります。
そうした問題に対し、今回の試験では1日2食を最適化栄養食(試験食)に置き換え+適度な運動(週3~5回程度のレジスタンス運動)で、足腰の働きや認知機能だけでなく、メンタルにも非常に良い影響をもたらす可能性があることが明らかになりました。
今回、最適化栄養食(試験食)を摂取したグループでは、元気な毎日のために欠かせない「歩く力(歩行速度)」に改善が見られました。歩行速度は足腰を支える筋力などがしっかりしているかどうかのバロメーターになります。毎日の食事の栄養バランスが整うことで、歩行を支える筋肉や骨がよりしっかりしたものになることも期待できそうです。
今回の試験では、両グループとも週3~5回程度、筋肉に抵抗(レジスタンス)をかける運動を行いました。にもかかわらず、12週経過後の歩行速度は、栄養バランスが整った最適化栄養食を摂取したグループだけで歩行速度の改善が見られたという点に注目です。
最適化栄養食(試験食)を摂取したグループでは、認知機能にも有意な改善が認められました。何歳になっても趣味や親しい人との会話を楽しんだり、新しいことを始めたりするには、認知機能を衰えさせないことが大切。栄養バランスの整った食事は、足腰の機能だけでなく認知機能の維持にも大切だと言えるでしょう。
1日2食の最適化栄養食(=栄養バランスの良い食事)で、認知機能指数も有意に改善するという結果が見られました。
その他の項目では、ウェルビーイング指数(幸福感)や総抗酸化能が改善しました。さらに、腸内環境に大切なブラウティア属は増加し、大腸がんに関与するという報告があるフソバクテリウム属の減少が認められるなど、腸内環境も改善傾向が見られました。今回の試験では、食事の栄養バランスが改善し、腸内環境が整うことで、幸福感にも良い影響を与えた可能性も考えられます。
ウェルビーイング指数(幸福感)のスコアは、最適化栄養食を摂取したグループの方が有意に高くなり、メンタルにも良い影響をもたらしました。対照群は、幸福感のスコアにあまり変化が見られません。
体内で余分に発生した活性酸素から体を守る抗酸化の働きは加齢の影響をうけますが、今回の試験で、栄養バランスのとれた食事によって総抗酸化能が改善する可能性が考えられます。
最適化栄養食を摂取したグループは、加齢による減少傾向が見られるブラウティア属が増加しています。
最適化栄養食を摂取したグループは、大腸がんに関与するという報告があるフソバクテリウム属が減少しています。
今回の試験では、運動のみ介入を行なったグループと比較して有意な改善が見られており、日常における「栄養バランスの良い食事」が重要であることが示唆されています。
栄養バランスの見直しといっても、高齢になってくるとカラダや暮らしの状況によっては難しい場合もあります。「置き換え」で手軽に栄養バランスの整った食事が実現できる最適化栄養食は、人生100年時代の頼もしい味方になってくれるのではないでしょうか。上手に取り入れて、年齢に負けない毎日をめざしたいですね。
【試験概要】
●摂取期間 12週間
●試験参加者 110名(男55名、女55名)、64.9±3.7歳
●介入内容
・試験食群(55名):試験食を1日2食摂取、その他の食事は自由
・対照群(55名):食事はこれまで通りの食生活
※両群とも運動介入(週3~5回程度のレジスタンス運動)を実施
●試験食 最適化栄養食(栄養設計基準:T-002)約500kcal/食
●掲載論文 Nutrients 2023,15(20),4317
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